2015年11月23日月曜日

iOSアプリケーションリリース手順(2015年11月版) (1/2)


はじめに
本投稿は2015年11月現在の情報を元に作成しています。XcodeやiTunes Connectの仕様はバージョンアップに伴い変更される可能性がありますので注意して下さい。
加えて、OSとXcodeのバージョンやその他前提条件を以下に記載しておきますね。

  • OS: OS X El Capitan 10.11.1
  • Xcode: 7.1
  • Apple Developer Programには入会済み
  • XcodeへのApple IDアカウント登録済み
  • メンバーセンターやiTunes Connectへアクセスする場合はブラウザにSafariを用いてアクセスすること




全体の流れ
iOSアプリケーションのリリース作業はおおまかに以下の流れになります。(下図はApp Distribution Guideからの抜粋)

リリースまでの流れ(App Distribution Guide抜粋)


Apple Developer Programへの入会(Enroll in Program)、リリースするアプリケーションの実装(Develop App)は終わっているものとして、基本的に上記図の矢印以降の説明となります。
以下の流れで説明していきます。

  • 配布用Certificateファイルの作成
  • 配布用Certificateファイルの作成の確認
  • AppIDの作成
  • 配布用Provisioningファイルの作成
  • XcodeへProvisioningファイルの取り込み
  • 新規Appの登録
  • アプリケーション詳細情報登録
  • アーカイブの作成とアップロード
配布用Certificateファイルの作成(配布用証明書ファイルの作成)
配布用のCertificateファイルの作成を行います。Apple DevelopperのWEBサイトから登録することも可能ですが、Xcode上からCertificateファイルを作成することが可能です。ここではXcode上からの作成方法を示します。まずはXcode上からCertificate作成状態を参照してみましょう。メニューからXcode-preferenceを選択し、Accountsタブを選択します。AppleIDを選択し、View Detailを選択します。
Xcodeメニュー

メニューAccountsを選択し、右下の「View Details…」を押下。
Accounts

Certificateファイルの作成状況。「iOS Development」は開発用証明書で、「iOS Distriution」が配布用証明書になります。Actionの欄に何も表示されていないものは既に作成済みの状態となります。
Certificate作成状況


上記キャプチャでは既に作成済みのため「Create」ボタンが表示されていませんが、未作成の場合は表示されているはずです。配布用の証明書を作成するため、「Create」ボタンを押下します。一度「Done」を押下して画面を閉じます。 メンバーセンターを表示してCertificatesが作成されているか確認してみます。
配布用Certificateファイルの作成の確認
メンバーセンター(https://developer.apple.com/membercenter/)を表示してCertificatesが作成されているか確認してみます。
Certificatesに「iOS Distribution」のCertificateファイルが作成されていることを確認します。
Certificateを選択

配布用証明書の確認

また、Keychain Accessを使用して確認することも出来ます。Keychain Accessを起動します。ログインキーチェーンの証明書に作成したDistributionの証明書が表示されていれば作成されていることになります。

Keychain Accessによる確認
AppIDの作成
AppIDは複数のアプリケーションに対応するワイルドカード形式のものと、特定のアプリケーション限定での使用を前提とした特定形式の2種類存在します。ワイルドカード形式のものはXcode上でApple IDを設定していると自動で作成されているかもしれません。メンバーセンターから確認すると以下のようなNameのワイルドカードAppIDが既に作成されていると思います。
Xcodeから作成されたワイルドカードAppID

今回はリリース対象のアプリケーション特定のAppIDを作成してみます。メンバーセンターのApp IDsのページ右上の「+」ボタンを押下します。
AppIDの作成

App ID Descriptionの設定。アプリケーションの名前や概要を設定します。ここで指定した名前がAppIdを一覧表示した際(上図)の「Name」欄に表示されます。 区別が付けば何でも良いでしょう。
Name

App ID Suffixの設定。アプリ特定のIdを生成するので、「Explicit App ID」を選択して、Bundle IDを入力します。Boundle IDはリバースドメイン形式で設定することが推奨されています。(例:com.foo.bar.TestApp)
Bundle ID

App Serviceを設定します。アプリケーションで使用しているサービスにチェックをつけます。設定が終わったら一番下にある「Continue」ボタンを押下します。
App Services

確認画面が表示されます。確認して問題がなければ「Submit」ボタンを押下します。
Submit

App IDsの一覧画面から新たに参照すると、作成したApp IDが登録されていることを確認出来ます。下図はモザイクばかりですみませんが、App ID Descriptionで指定した名前が「Name」欄に存在していれば作成出来ていることになります。
App ID 作成確認

配布用プロビジョニングファイルの生成
メンバーセンターから配布用のプロビジョニングファイルの作成を行います。「App Store」を選択し、「Continue」ボタンを押下します。
Provisioningファイルの作成

App IDを選択します。さきほど作成したApp IDがプルダウンリストにあるので選択し「Continue」を押下します。
AppIDの選択

Certificatesファイルを選択します。これも配布用として作成したCertificatesファイルが選択肢が表示されていますので、選択して「Continue」ボタンを押下します。
Certificateファイルの指定

Provisioning Profileの名前を入力します。Provisioning Profileを識別出来る名前を入力して「Generate」ボタンを押下します。
Profile Name設定

作成されたProvisioning Profileの情報が表示されます。
作成したProvisioningプロファイルの確認

XcodeへProvisioningファイルの取り込み
先ほど作成した配布用Provisioning ProfileをXcodeへ取り込みます。Xcodeを起動してメニューの「Xcode」- 「Preferencess…」を選択し、「Accounts」タブを選択します。Apple IDとして登録してあるアカウントを選択すると右下に「View Details…」ボタンがありますので押下します。
Accounts

先ほど作成したProvisioning Profileが表示されていますので、Action欄にある「Download」ボタンを押下します。ダウンロードが完了して正常に取り込まれると「Download」ボタンが消えます。また、既に取り込まれている場合も「Download」ボタンは消えているようです。
Provisioning Profileのダウンロード

これで配布用Provisioning Profileの作成は完了です。
次は「新規Appの登録」になりますが、続きは次のページになります。iOSアプリケーションリリース手順(2015年11月版) (2/2)こちらを参照下さい。
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